A Will
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2006年06月18日(日) しあわせは煩わしい。

さて。結論を言えば、何もなかった。

本当に。何も、なかった。



黄緑色の変な模様の入ったカッタシャツ。

それがあの時の君のいでたちだった。
長い指をセクシーだと思ったし、大きめの口がむずむず動くのを可愛いと思った。


そうだ。たったそれだけなんだ。



知らない、ということは甘いものを食べてるみたいな気分。
伝えてくれない、ということは少しのしあわせ。

だって、噛み締めたりしたら勿体無いじゃない。




これだけは解る。

わたしは、君のことで泣いたことなんか1度だってないんだ。
きっと、これからも。


君を想う、なんてどんだけバカバカしいか。



そう、だって。
来るか来ないか解らないようなメールを待ってるのは退屈なんだもん。




待つのは、あの日が最後だった。
そう、たぶん、君に1番心を動かされた日だ。認めるよ。

君は来なかった。

わたしは、そのときの気持ちを未だに言葉にできないでいる。



寂しかったのか、悲しかったのか、虚しかったのか、切なかったのか。

どれもこれも似つかわしくないような気がして、
それでいて、どれもこれも激しく近い。



すべてだと認める勇気はない。




来なかった。
わたしがいなくなった5分後に入ったメール。「ごめんかえちゃった?」

全部ひらがなだったのが、そう救いだったのかもしれない。




案外、大切にされていた。
別れを惜しまれた。


あぁそうか、嬉しかったのか。



今更メールで「起きてる?」なんて、約束にもルールにもないよ。
返信はしないでおく。





きっとわたし、今までで1番君に優しく出来たと思う。


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