A Will
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2006年03月20日(月) 爬虫類に愛。

君といると、たくさんのことを思い出さなきゃいけなくって、
飛び石のようだ、と評されたわたしの記憶装置じゃ中々難しい。


つないだ手は、温かいし冷たい。


変温。



泣いたって良いのに。と優しく言われたから

わたしは何故?と首を傾げなくてはいけなくなる。


悲しんでいるようにしかみえないよ、と辛そうに言われたから

わたしは違うよ、と首を振らなくてはいけなくなる。





どちらかといえば、悲しそうなのは君のほうだ、と思った。




わたしは時々、そんな顔を君にさせてしまうから。

あぁまただ、となんとなく諦めたような気持ちで、じっと次の言葉を待つ。






けど、君はもう何も言わないで(正確には他愛もない話にすり替えて)
そうして、何事もないように笑ったから、わたしも同じように笑った。





紅茶のカップを持ってた君の右手は温かかった。

触れた左手は、冷たかった。





きっと、こーゆーのを悲しいって言うんだと思った。


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