A Will
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高速道路。140キロのスピード。広がってるのは都会の夜景。
ふと、誰かに抱かれたい、と思った。 それが誰なのか分からなくて、けれど隣で運転してるこの人じゃないことに、 珍しくも罪悪感なんかを感じたりした。
窓を大きく開けて、入り込む風を半ば暴力的だと思いながら、 乱れる髪の毛をまとめようとも思わないでそのままにしてた。
乱れてるよ。すごいよ。
その指摘に笑い返したら、そのまま窓を閉められた。
悲しかった。なんだかすごく。 どうしようもなかった。どうしてなんだろう、と何度も思った。
欲しいものは手に入らないのに。
欲しくないものは、こうも容易い。
優しくされたいだけなのだ。 優しい人が、ただ一晩中一緒にいてくれれば満足なのに。
優しい人に会ったことは未だない。
一緒に夜を過そうとすると、どうしても食い違いが生じる。 「そんなつもりじゃない」と言ったところで通じたことなんかない。
どういうわけか、わたしも容易く受け入れてしまうのがダメなんだけど。
ダメだ。ネガティブすぎる・・・
うん。けど。涼しい秋風に吹かれてると、恋したいなぁって思うよね。
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