A Will
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2005年08月31日(水) 8月最後の日と9月最初の日。

終わりだな、と漠然と思った。

わたしといると落ち着くと、その人は言うけれど、
わたしは1人になる度にざわざわしちゃってダメだもん。

確かめ合う関係なんてマトモじゃない。




大人か子供かどっちだか判んない。


そんな風にベッドに横になりながら髪を撫でながら言われた。
「聞き分けの良い賢い子」だとも。



色恋において。
これは勝手な持論だけど、判られたりしたら終わりだ。

本当になにもかもお終いだと、そう思う。





そうして、終わりだと思った。
というか、終わりを願った。




あぁもう。考えると泣けてくる。
これも1つの立派な失恋だって言って良いのかな。


判ってたはずなんだ。
なにも望まなかったわたしが悪いんだ。

けれど、何を望めば良いのか今でもちっとも判らない。







9月1日になった今日。

「あき、だね」と笑ったその人を、力いっぱい抱きしめた。
愛しくて堪らなかった。好きだと何度も思った。泣けるものなら泣きたかった。





けれど。

欲しいものなんか、なんにもなかった。本当に。


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