A Will
DiaryINDEX|past|will
水だと思っていたものは極々薄い墨だったのです(Only you can rock me 五十嵐薫さま)
勝手にリンク貼っちゃったけど良かったのかな? 不都合がありましたら言ってくださいね。すぐに外すので。
+++++++++++
極々薄い墨。 じわりと広がったのかな、とぼんやり考えた。
本当にぼんやり。 ミルクを温めようか考えて結局やめた面倒くささの中で。
わたしの中の君の「死」は、やっぱり水だったのかもしれない。 ぽたりと紙の上に落ちた。 徐々に乾いた。乾ききってもう見えなくなった。
それでも。 水を吸った紙がどうなるのか。乾いても元のようにサラリといかない。 よれて膨らんで、跡形だけ残る。
微妙だ。 どちらにしても、生きてる限り救われることなんてないだろうし、 救われたいともそれほど思わないんだろう。
泣いて、またぽたりと零してみたり、 それすら忘れて、残った跡に軽く失望してみたり、
忙しい。
強くなりたい、なんてちっとも思わない。
|