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2018年01月31日(水) ■ |
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Vol.863 フィリピンひとり旅 |
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おはようございます。りょうちんです。
いつかはひとりで海外に行きたかった。運良くタダ同然の格安航空券を購入できたので、年明け早々俺が向かった国は、フィリピン。ひとりぼっちで海外に行くことに対しての不安は正直言って全然なかったが、むしろ懸念したのはフィリピンの治安の悪さだ。調べれば調べるほど治安の悪さに注意が必要な国だと忠告される。治安の良い国ばかりの東南アジアの中で唯一フィリピンは例外で、殺人こそ少ないが、海外観光客狙いの詐欺やぼったくりは日常茶飯事にあるようだ。銃の所持が合法な国だというのも、余計に不安をあおる。そんな国で、ひとり楽しく観光できるだろうか。 マニラに着いた俺は相当ビビりつつ街に繰り出したが、あまり治安が悪い感じがしない。道案内を親切にしてくれたり話しかけるとフレンドリーに対応してくれたり、とても好印象だ。夜行バスに乗ってこの旅の最大の目的である世界遺産のコルディレラの棚田群を見に、北部山間部のバナウエという町に着いた。そこからトライシクルでハパオという村に行き温泉に入ったあと、歩いてさらに奥にあるフンドアンという村で宿を見つけた。 次第に俺は心配していた治安の悪さも忘れ、バックパックスタイルの旅に夢中になっていた。ハパオの温泉に一緒に入った少女たちと話したり、フンドアンの食堂の女の子に日本の桜を教えたり、宿のおかみさんが飼う犬とじゃれあったり、バナウエの棚田で臼と杵を使って脱穀する若者を手伝ったり、庭に実った大きなみかんをもらって食べたり、学校で遊ぶ小学生たちと一緒にバドミントンしたり。俺がやりたかったのは、こういうことだったのかもしれない。悪い人ばかりじゃない。世界遺産の棚田はマジで美しかったが、有名な観光地で記念写真を撮るだけが旅ではなく、現地の人の日常に触れて交流を深めることこそ俺が求めていたことなのだ。 思い出よりも安全を優先させる方が正しい選択肢だと思う。たまたま俺がラッキーだっただけかもしれないが、そんなことも全部ひっくるめて、今回のフィリピンひとり旅ではたくさんの貴重な体験をすることができた。
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