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2017年06月01日(木) ■ |
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Vol.854 解放初日 |
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おはようございます。りょうちんです。
「あなたが今までで最も眠り続けたのは、どのくらいの時間ですか?」との問いに、俺は「27時間連続で眠り続けたことがあります!」と答えることができる。別に自慢することではないが、二十歳そこそこの頃は徹夜で遊んで死にそうなくらい疲れて帰ったあと、一度眠りにつくと何時間でも眠り続けていられた。27時間もの間、何も食べずトイレにも起きなかったのだから、いくら疲れていたとはいえやっぱりちょっと異常だった思う。 昨日付けで仕事を辞め、俺は自由になった。これまでの時間的にも精神的にも縛られた日々から、ついに俺は解き放たれたのだ。解放初日の今日の予定を、俺はもうずっと前から決めていた。何もせず、ただひたすらに眠る。過去最長だった27時間という連続睡眠時間を超えるくらい、永遠に眠り続けてやると思っていた。 にもかかわらず。いつもより早めに目が覚めてしまう俺。たった5時間ほどの睡眠で意識が戻ってしまった。原因はまさかの腹痛。昨夜の夕食をたらふく食べたあと、相方が退職祝いだと買って来てくれた大きなケーキまでぺろりと平らげてしまったから、それが朝になってやってきたに違いない。食べ過ぎが原因で連続睡眠時間の記録更新ができなかったとは、何とも不甲斐ない。まぁ年齢を重ねるに連れ睡眠時間も短くなってきているので、どっちにしろ記録更新は難しかった気もする。 一度目覚めてしまうと、真っ昼間から再び眠りにつくのもどうかと考えてしまう。結局本を読んだりくだらないTVを見たりしてだらだらと過ごした。ちょっとだけうたた寝したあと、雨だと言っていた天気予報に逆らったカーテンの隙間からこぼれる夕方の日差しに誘われて、買うものもないのに近くのスーパーまで歩いてみた。雲間からのぞいたまだ色のついていない三日月を見つけただけで、なんだかうれしくなる。心に余裕ができるって、こういうことなのかもしれない。解放初日、当初の予定どおりにいかなかったけど、本当に久しぶりに何もしない一日にすることができた。
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