二ノ宮啓吉の区政日記
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2004年11月22日(月) 一般質問その3

受益者負担の適正化について
全国的に少子化が急速に進行する中で、これまで国は「少子化対策推進基本方針」を策定し、以後「新エンゼルプラン」「仕事と子育ての両立支援策の方針」に基づき「待機児童ゼロ作戦」等により子育てと仕事の両立支援を中心として、子供を生みたい人が生み育てやすいようにかるための環境整備に力点を置いて、さまざまな施策を実施して来たところであります。
目黒でも「めぐろ子供スマイルプラン」(目黒区次世代育成支援行動計画)を策定して子育て支援に本格的に取り組んで居る事は承知しておるところであります。
 反面第二次行財政改革大綱・年次別推進プランにおいては、財政の健全性を確保する観点から、受益者負担の適正化が上げられ、平成十七年度より学童保育クラブ事業においても有料化の実施が予定され、保護者に対して適正な負担を求めていく方向が示されました。
 受益者負担の原則は特定の利用者に対して提供するサービスであることから、一定の受益に対して負担を負う事をさしており、公平性・税金を投入して実施する事業である以上、サービスを利用している人と
して無い人のバランスを考える必要があります。
現行の認可保育園の保育料に付いては平成八年に見直しがなされ   平成十年より二十三区一律の保育料が実施されました。
目黒区実施計画では3年に一度見直しをして適正な負担をお願いする事となっておりますが、平成十年以来六年間も見直しがなされず    今日に至っております。
平成十五年度決算における認可保育所運営経費の総額は54億二千9百
万円余で保護者負担利用料は全体の11.03%5億9千八百万円余しか頂いてなく国基準額の利用料金から見ても半額に満たない金額しか頂いて無いのが現状です、国・都・区の法廷負担分以外に目黒区独自の持ち出し分64.69%35億1千2百万円余の独自の加算分があり、
6ケ年間見直しをしなかったツケが今出てきております。
児童一人当たりの経費は私立保育所で0歳児313千円にたいして
区立保育所は一人当たり533千円の経費が掛かっております。
その様な運営経費ですので隣接の品川区は保育料を本年改定し保護者負担利用率を全体の16%に改定を行いました又、板橋区は条例審査に入ったと聞いております。
区長少子高齢化と子育て支援の観点からたやすく見直しも出来ないと思いますが、行財政改革はあらゆる角度からスクラップ アンド ビルド
して行かねば成りません、区長のご見解をお伺いいたします。

次に都の認証保育所 園児に対する助成についてお伺いいたします。
東京都が都内約7.300人の待機児童解消策として 独自基準で
運営費を助成する認証保育所を認めました。この制度は、国が定めた
「認可保育所」の基準にほぼ準じて、都が一定の水準以上の
無認可保育所を「認証」し、都と区で共同で助成する保育所です。
 通勤途中に子供を預け易い駅前保育所や夜間保育に対する需要が高く
これらのサービスを行う認可保育所は少なく、無認可保育所に頼る保護者が多く、無認可では保育料が高く又保育の質を確保できない施設も有り、「第三の保育所」として発足いたしました。
目黒区内には八ケ所の認証保育所が開設され207人の児童が入所しており、その平均は0-二歳が八割を超えており保育料は6万5千円から
8万円を支払い 他に入園料をお支払らっております。
同じ目黒区の児童でありながら、認可保育所に入園出来ない為に
高額な保育料を支払い 区として認証保育児に対しては利用料の一部肩代わりも・区の持ち出しも無く 近年開設されたため、 認証保育所が区として認知されて無い事に疑問を感じている一人であります。
次世代育成支援行動計画の子育て支援の一環として認証保育 園児にも応分の助成をお考え頂きますようお願い申しあげ区長のご見解をお伺いいたします。

次に目黒区産業振興条例の制定を求める質問でありまする
区内商店街の現状は、長引く景気の低迷と共に厳しい経営環境に有る事はご存知の事と存じます、
その上コンエンスストアーやフアーストフード店、全国展開をしているドラックストアーといった、新たなチエーン組織の 企業が突然商店街に割り込み、従来の共存共栄の精神に反し、儲かれば良しとの精神で、大手を広げ、その上商店街活動には
参加せず、長い歴史を持つ商店街活動の活性化に大きな障害になっております。
それらの企業は全国的展開のもとに商店街に対して平然と協力すらしなく、又協力要請をしても「本部」の意向でと無関心で
あります。目黒区商店街振興組合や各商店会は区行政より補助金の支援を頂き街路灯やアーケードを整備しお中元売り出し
歳末売り出しを初めイベント事業を開催し商店街活性化のため努力している所です。
 お隣の世田谷区では世田谷区産業振興基本条例を制定し
地域の産業の重要性にかんがみ、産業の振興に関する基本的な事項を定め、地域社会の発展に寄与する事を目的とした条例を定めております。その第4条の1に地域環境との調和並びに消費生活の安定及び安全確保に十分配慮するものとする。
その2で商店街の振興を図るため、その中心的な役割を果す
商店会への加入等により相互に協力に努めるものとする
その3で商店街が地域の核として、にぎわいと交流の場となるのに資する事業を実施する時は、応分の負担等をすることにより当該事業に協力するよう努めるものとするものであり。  事業者の加入・協力の責務を定めております。
又十月には港区が そして杉並区も新しい条例制定に入っております。

今や文部科学省も小中学生の総合学習の場として仕事への感心を深める場として、商店街は重要な位置に有ります
条例制定により各商店街がチエーン店や店舗のオーナーや不動産業者にも積極的に加入促進や協力要請がスムースに運ぶことが出来と思いますので、商店街振興の施策として是非、制定に
向かってご尽力下さいますようお願い申しあげて
区長のご見解をお伺いいたします。

次に商店街街路灯の補修費補助についてであります。
区内商店街の「顔」と言うべき街路灯も、東京都並びに目黒区の助成を頂いて新設して早十年余を経過いたしました。
腐食し老齢化が進み危険な状態の街路灯もちらほら出て参りました、電球の交換・支柱の塗り替え等軽微な補修は各商店街で負担をしておりますが、立替とも成りますと、経費が増大し商店街の予算では対応出来ないのが現状です。
商店街の街路灯は単に街を照らすばかりでなく、街の安心・安全にも役立っております、目黒区商連に於いて1月より街路灯の危険診断と整備計画を作成する事となりました、
昨年は商店街近代化事業として自由が丘南口商店会の街路灯補修にご支援を頂、又商店街施設整備事業に東京都の「元気出せ商店街事業補助」を活用して中目黒西銀座商店街16基の立替
油面地蔵通り商店街4基の立て変えにご支援を頂いております事は 承知しておりますが、商店街近代化事業の昨年度の当初予算では五十万円しか計上されず、老朽化した街路灯に台風や地震が起こると  区民の安心・安全に不安を感じ得ません、
街路灯補修のための補修費の増額計上をお願いいたしたく
区長のご見解をお伺いいたします。

最後に区内文化財保護に付いて質問いたします
目黒区は先の戦争でほぼやれ野原になり、戦後50余年が経過して、辛うじて残った文化財的建築物も再開発や老朽化により消滅して来ている。
目黒区教育委員会では平成十五年に目黒区近代建築物個別調査をして16年3月に報告書としてまとめております。
特に碑文谷地区には「すずめのお宿緑地公園」や「栗山家長屋門
民間で保存している「宮野家母屋」等で数少ない文化財的建造物です、目黒地区に至っては「駒場前田邸」ぐらいです。
文化財登録は築後五十年を経過した建造物で優れた技術や技能が用いられている建物、時代や建物の特徴を記すものや     その土地を知るのに役立つ場合に登録基準としております。
今後目黒区近代建築物個別調査に登場する建物が取り壊しや
建売業者に売却されそうに成っては遅すぎます
世田谷区では財団法人せたがやトラスト協会を設立して
自然や緑地・旧民家を保存しております目黒区として、
どの様な保存策をお考えかお伺いいたします。

★今回は少し長い質問です。
ご意見が有りましたらメール下さい。
区長の答弁は議事録が出来ましたら要点のみ報告いたします。
        二ノ宮啓吉まで






























ninokei |MAILHomePage

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