2007年03月30日(金) |
****風花**** |
誰かの幸せを喜んで
誰にでも優しくして
夢を持って
絵を描いて
本を読んで
上手に歌って
大人になった僕が
そんなことをしていても
誰も褒めてくれない。
僕はいつだって良い子で
いつも褒められて
得意だったから
失敗や挫折に弱いんだって。
たとえ選択を間違ってしまっても
それは悪いことじゃない
選択したところから
前へ進んでいるのだから
すべてを
自分の選んだ道だと受け入れて
生きていかなければいけないんだって。
キミは
優しい顔で
いつも僕を叱ってくれるけれど
僕のことを
大事に想って
言葉を選んで
叱ってくれるけれど
キミに叱られている間
キミがまだ
僕を愛してくれているかどうか
それが
僕を怖くさせて
ひとりで寝床へ入った時
キミの言葉を思い出して
いけないことをした と
泣いてしまう。
でも
それでも僕は
誰かを憎んで
傷つけていくことより
誰かを信じて
裏切られてしまうほうが
きっと 褒められる気がして。
でも
それでも僕は
守れなかった約束や
離れてしまった心が
悲しくて
淋しくて
苦しくて
きっと 泣いてしまうの。
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