LORANの日記
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2007年05月21日(月) 静かな富士海岸です。





富士海岸の日の出は、AM 5:00 です。

九十九里海岸と、30分の差があります。


箱根連山と伊豆半島の山々を越えての日の出ですから、その

遅れは当然です。


九十九里海岸を見るまでは、駿河湾がこれほど小さいと思って

いませんでした。


東に箱根、伊豆半島、背後は富士山、その西に南アルプス連峰、

羽衣伝説の三保の岬、日本平など、まるで箱庭のようです。


すべてが形も品もよく、整然と揃っています。

どれも一級品ばかりで、まるで由緒ある懐石料理のようです。


九十九里海岸には、空と海以外になにもありません。

終日、ゴーゴーと、海なりがなり響ています。


透明な空気を通して、太陽の光が強烈に照らしています。

風は細かな砂を巻き上げて、チドリやシギの足跡を隠します。


他には何も無い、極めてシンプルな世界です。

ただ、一つひとつが、圧倒的に大きいのです。


私がここにひきつけられる理由は、複雑な人間の思考に嫌気が

さしたからです。


人が生まれたとき、無一物だったはずです。

生きるのに、特別な目的もいらない気がします。


あれこれ、生きる理由を探しているから、雄大な自然のような

生き方ができません。


富士海岸へ来ると、九十九里海岸が恋しくなります。


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