LORANの日記
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1868年の明治維新からバブル経済の1980年代まで、日本は近代化を目指して努力してきました。対ドルの円レートが戦後360円の固定レートから200円を割り込むようになりました。 欧米に追いつけと100年間以上に渡り、政官一致してがむしゃらに奮闘した成果でした。
国民所得も西ドイツを抜いて、アメリカに次いで世界代2位に躍進し、テレビ、エアコン、マイカー、住宅等生活物資も豊かになりました。
1989年にはベルリンの壁が市民の手で壊されると、ソ連が崩壊しドイツが統合されました。
日本ではバブル経済が崩壊し、戦後最大の大不況時代が到来しました。 銀行、保険、証券会社など金融機関が相次いで倒産整理されたのは記憶に新しいです。
これは第1次大戦後の世界恐慌時に酷似した状況です。 当時は今ほど政府・日銀の支援介入がなかったので恐慌に突入しましたが、今回も政府・日銀の支援介入がなければ凄まじいパニックに陥っていたことは想像に難くありません。
以上の流れを見ていると、歴史の流れが大きく変わったことに気づきます。
国、民族、宗教などに束ねられた時代は終わったのでしょう。 決められた箱の中に自分の位置を求め、適合して生存しなければならなかった時代は終わりました。
いま、これから始まる時代は、人類がまだ歩いたことのない世界です。 人が人として生きる時代、人が尊厳を持って生きる時代が始まります。
今まで屈辱に耐えてきた人たちには、努力が報いられる世界が待っています。
今まで他人を搾取し犠牲の上に快適を享受してきた人たちは、それを取り上げられます。
これはイエスが言った言葉どおりです。 貧しい者たちは富み、お金持ちは貧しくなると。
価値観が大きく変わり、なにを信じていいかわからない人が急増するでしょう。 新しい価値観になれるまでは、試行錯誤が繰り返されるでしょう。 それも10〜20年間のうちには、収斂されていくことでしょう。
農業や漁業、林業などは見直されて繁栄するでしょう。
銀行や保険、証券など金融サービスは大きく衰退するでしょう。
自衛隊・軍隊や警察は最小限にまで縮小されるでしょう。
病院は来院する患者数が激減して、経営が困難になり減少するでしょう。
学校は高校以上は目的意識で選ぶことになるでしょう。そのために、中学卒業後、 低開発国で2年間のホームステイのボランティアが義務付けられるでしょう。 その費用と高校、大学、大学院の授業料は完全に免除になるでしょう。
いま、日本人が基本においている考えかたは、無残にも否定されるでしょう。 「平等主義」という幻想は終わりです。誰もが100mを10秒0で走れません。 誰もがスーパーモデル並のサイズではありません。誰もが視力2.0でもありません。
学歴は何の価値もなくなり、何ができるか、何を提供できるかが問われるでしょう。
個人には個人の良さがあり取り得があります。それを発揮すればいいのです。
人が個として生きていくためには、自分の責任能力、生存能力と他人への献身が求められます。
自分の利益だけを主張してきた人たちは、大きな試練を通らなければなりません。
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