LORANの日記
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開戦1年を迎えたイラク戦争の、先日発表されたアメリカ兵戦死者数は706人です。
706人のうち、ブッシュ大統領が大規模戦闘の終結を宣言した昨年5月1日以降に511人が死亡。戦闘による死者も終結宣言前が109人だったのに対し、宣言後は398人。先月4月だけで99人です。
サダム・フセイン大統領を逮捕すれば、戦争は終結するとアメリカは思っていたでしょう。 しかし、そうならなかったばかりでなく、かえってテロ攻撃は増加しています。 アメリカの考えが誤っていたことを証明しています。
アメリカは国連を動かして、アメリカ支配に応じないイラクに経済制裁を課しました。 この14年間の制裁という経済封鎖により貧困層や老人、幼児が最初の頃だけで100万人も死亡したと伝えられます。この制裁に日本も当然、加担しています。
クエートへのイラク侵攻をそそのかしたのはアメリカだとも言われています。 相手を自分の土俵へ引き出して叩こうという策謀でした。
今回、米英連合軍のイラク統治の委譲について論議がされています。
日本はイラク駐留の理由を作ることに熱心と伝えられています。
道路建設など土木工事会社のような業務でイラク復興を支援していると言っています。 戦場へ正規軍が来て安全な仕事に専念しますというのですから、現地ではこのような一人よがりな理論をあきれて、冷ややかに見ています。
でも、お金を支援してくれる国ということで断るわけにもいかないのが本音です。
いま必要なのは治安の回復と難民対策で、危険が伴うのは当然です。 ボランティアで若い女性が単身、命がけで活動していることの方を評価しています。
この戦争で、イラク国民が日本を尊敬してくれるかどうかは、とても疑問です。
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