LORANの日記
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2004年05月05日(水) 子どもの日

近くに住む孫に食べさせたくて、柏餅を作りました。
よもぎと餡が柏の葉の香りに包まれて、正に初夏の風情です。
熱いお茶をいただきながら思いました。

私が孫(3歳)の年には、日本は敗戦直後で飢餓に苦しむ人も多くいました。
裁判官が闇米を食べずに餓死したのも、あの頃でした。

今思えば、何もない時代でした。
食べるものがないのですから、他のものは当然ありません。
私は母の手製の子ども用の足袋を大切に保存しています。

1950年に朝鮮戦争が起こると、特需景気がきて飢餓から救われました。
1955年以降、年率10%を超える経済成長が続きました。
この高度経済成長はバブル時期まで続き、経済大国と呼ばれるまでになりました。

1990年の年初に株式市場で暴落が起き、バブル崩壊と呼ばれる大不況が13年間続きました。
いまもデフレーションと呼ばれる価格の低落傾向が続いています。

今日の「子どもの日」に思うのは、私たちは彼らに何を残せるのでしょうか?

わが国が誇る豊かな自然は無傷で残せるのでしょうか?
産業廃棄物だらけの国土をどうするつもりでしょうか?
原子力発電所から毎年出される核廃棄物を青森の六ヶ所村へ積んでいますが、それをどうするつもりでしょうか?

40兆円しか税収がないのに、国債などを600兆円も発行しました。
この始末は我々の時代で終わるのでしょうか?

私たちは多分、酔っ払っているのでしょう。
これらのことを、まさかしらふで国会で決めたことなどないとは思いますが。

無責任なのは政治家だけではなく、経済界も、すべての国民も同罪です。

私たちは本当に取り返しのつかない愚かなおとなであったことを、反省しなければなりません。



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