飛翔睡夢
ゆうちゃんによる姉妹日記

2002年02月10日(日) 力。

力が欲しい。強くなりたい。
少し前までずっとそんなことを考えていた。
ふと気付くと、そんな思いが消えていた。

強がっているように見えると言われたことがある。
寂しがっているように見えると言われたことがある。
頼れるように思えると言われたこともある。
冗談混じりに怖いと言われる。

今、そんな言葉たちが浮いている。
少し前まで、確実に自分のコトだったはずの言葉たち。
自分で自分に突きつけていた言葉たち。

力が欲しい。強くなりたい。
力がないから。強くないから。
誰かを救えるような―――自分を、救えるような力が。強さが。

欲しかった。


他人は自分の鏡。
他人への思いは自分への思いの裏返し。


助けて欲しかった訳じゃない。
でも助けて欲しいと言いたかった。
そして助けて欲しいと言えなかった。

何がそんなに怖いのか分からなかった。
自分が何を怖がっているのか分からなかった。


今でも分からない。


もう、強くなりたいとは思っていない。
助けて欲しいと言えなくて苦しくなることもない。

―――一体自分は何を得て、何を無くしたんだろう?

何が怖かったんだろう?


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