non-fiction.
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halu



2008年12月17日(水)
■母親。<1>

私にとってのすべては、
「母親」だった。
だった、というか、それは今もそうなんだろう。
と、思う。
私のすべては、母親を真ん中において、ある。

相対的に見て、
母親との記憶がほとんどで、
父親との記憶は少ない。
本当に小さなころから、
怒られるのも褒められるのも、
ほとんどが母親だった。

ときどき、私は母親を泣かせた。
私があんまりにも駄目な子だったせいもあるし、
反抗したことも多い。

私は幼少のころ、
本当に病弱な子だった。
ほんの数十年昔だったら、
多分私は10歳まで生きていないと思う。
熱を出すことも多かったし、
怪我も多かった。
女の子は丈夫なんていうけれど、
兄弟のなかで、
私がいちばん弱かった。

病院に連れて行ってくれるのは母親だった。
看病してくれるのも、母親だった。
私を守ってくれるのは、誰でもない、母親だった。

「お母さん子」でした、というには、
あまりにも、その存在は大きすぎて。

いつしか、
母親が、
私のすべてになっていった。
いつしか、
じゃない。
はじめから。
生まれてからずっと守られて、
母親が居ることが、
私のすべてになった。


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