non-fiction.
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halu



2008年12月15日(月)
■はじめての日。

小学校高学年のころ、
はじめて手首を切った。

切った、
とは言っても、
カッターでほんの少し、
皮膚を傷つけたに過ぎない。
左手首の動脈。
血はぷくりと小さく球になっただけで、
すぐ止まった。

それは、
興味と好奇心と憧れだった。

好きだったまんがの主人公が、
手首を切るシーンがあった。
その表情に惹かれた。

切ったらどうなるのかな、
て、
思った。
私の手首からも、
あのシーンのように血は流れるのだろうか。

切る前に、
自分の机で、
何度か切る練習をした。
刃を立てて、
力をこめて、引く。
机の角は力強く切って、
深い傷がついたけれど、
自分の手首に、
同じだけの力をこめることは出来なかった。


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