non-fiction.
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halu



2008年12月18日(木)
■母親。<2>

母親が死ぬ夢をみた。
それは、今年の春の話。
だから、私はもう22歳になっていて。
大人になっていて。
帰省して、
実家から一人暮らしの家に戻る日の夢だった。
母親が危篤だという情報だけが私のなかにあって、
病室を探して走り回った。
怖かった。怖くて、仕方がなかった。
いくつも病室を回って、
最後に母親のいる病室にたどり着いた。
私は枕元で何度も呼んだ。「おかあさん」て。

目が覚めるとやっぱり怖くて、
ベッドを抜け出して、
母親の眠る部屋に行った。
生きている母親を確認して、
そしてそのまま、母親の隣にもぐりこんで眠った。
その日は帰りの新幹線のなかまでその感情を引きずって、
しばらく涙が止まらなかった。


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