non-fiction.
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halu



2008年12月14日(日)
■子ども部屋。

小学校6年間、
私は社宅の一室を、兄とふたりで使っていた。
6畳ほどの畳の部屋に、
学習机をふたつと、
私が3歳から習っていた、
アップアライトのピアノが置いてあった。

引き戸を閉めると、
そこは子どもの世界だった。
兄と弟と、
今思えば、
変な遊びをたくさんした。

ヒーターで10円玉を熱して、
手の甲に置いてみたり、
部屋を暗くしてごそごそしたり。
おおよそ、
子どもらしい遊びではなかった気がする。
懲罰的なものが、多かった気がする。
子どもらしい、無邪気さで、それらは許容されていた。

子ども部屋に、
必要なとき以外、
両親は居なかった。

中学校にあがって、
その部屋が丸々私ひとりに与えられるまで、
その、
一種守られた空間は、
妙な空気を囲って、そこに在った。


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