思い出の散歩道
こお



 信頼さえも切り刻み。

昨日、好きだった人と一緒に固定ptをしていた人から言われた。
「私たちちゃんとお付き合いしていて、結婚するんです」
え?
私は困惑した。
いきなり何を言い出すのだ?
なにを、言っているのだ?
彼女は、昔の人を忘れられないから私を振ったんじゃなかったのか?
誰とも恋できないって言ったんじゃないのか?
そして、君たちは……女性じゃないか。
ふざけるな…ふざけんじゃねぇ。
すぐさまに好きだった人にtellを入れる。
返事はない……。
返事がない代わりに、私の貸していたアイテムを無言でトレードしてきた。
……は?
何度も何度もtellいれた。
その度に怒りがこみ上げてきた。
彼女の代わりに、その「結婚する人」が私に声をかけ続ける。
なんなんだ!? お前は黙ってろ!
「でも、恋って大変だと思いませんか?」
うるさいよ、お前に人の心ってものはないのか?
お前に今の俺の気持ち何が分かるんだよ!?
勝ち誇って、引導を下して、さぞ気分がいいことだろうな。
そのとき私の中で一番強かった気持ちは、なんでお前から言われなきゃいけないんだということであった。
振られて、それでも大切な人が戻ってくるまで応援するといった私に、彼女以外の誰がこの事実を告げることが許されよう。
それがせめてもの情けというものじゃないのだろうか。
裏切られた。
欺かれた。
そして、心を引き裂かれた。
君たちが踏みにじったのは「恋」ではない。
私が君たちに持っていた「信頼」というものさえ、踏みにじってたのだ。
私は言った「サヨナラ」と。

2003年12月30日(火)
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