反動ってあるんだと思う。 抑圧された反動。時々、無謀に暴れてみたくなったり、無意味に大泣きしてみたくなったり、する。そうして、相談したいと思ったときに限ってあの人は私の全てを突き放してくるので、私は酷く混乱する。そういう後はいくらガムを噛んだところで私の感情が収まることはない。ただただ、咽喉や心臓の辺りをぎゅっと握り、掴み、捻り、抉り出すように、指先に力を入れることしかできない。爪が喰い込むほどに肌は赤く腫れ上がったり血が滲み出たりはするけれども、痛みは然程無い。反動に対する、麻痺。 どれほど感情や触覚が麻痺しようとも、絶対に麻痺しないのが寒さを司る冷覚。夏冬の季節に関らず、冷暖房の有無に関わらず、或いは周囲の環境にも一切関知せずに、実際の温度ですらもお構い無しに、この感覚だけは律儀に働き続けている。薄ら寒さが私の感覚から消えることは無い。 嗚呼、もう。試験勉強は集中出来ないし。自分が何を遣りたかったのかも解らなくなりかけて。生きている意味とか、如何に生きるべきかとか、如何でも良いと思い始めている。地下鉄の先頭車輛見ては飛び込みたくもなるよ。他人の迷惑とか、考えている余裕なんて皆無だ。
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