長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2004年12月07日(火)

 寒い。
 わさわさと雪が降って、次の日には何故かしらしとしとと雨が降って、路面は綿雪に覆われたりつるつると滑る氷になったり、大忙し。忙しいのは解るが、歩く此方の身にもなって欲しい。……先ず道幅が狭い。早く除雪して欲しい。バスに乗って、何時対向車とぶつかるだろうかと思わずにはいられない。バスの運転手さんの運転技術には、何時も驚かされる。……でもきっと何時かぶつけると思う、今日此の頃。

 寒いのは、物理的に冬に向けて気温が低くなっている事は勿論、其れだけではなくて、兎に角寒い。北国で生まれ育った私では在るけれど、寒さには滅法弱いものだから、某友人Tのように「気合!」の一言で御洒落出来る程頑丈な作りはされていない。着膨れしようが何をしようが厚着が基本、重ね着が基本。
 でもそうではなくて、兎に角寒い。
 背筋がざわざわとするような寒さ。其れは風邪とは少し違って、否、同じなのかも知れないけれど、肌の表面を冷気が蠢いているような、そんな感覚。夏だろうと冬だろうと関係無く、私はほぼ常にこういう状況下に居るのだから、寒さの所為だけではないのだろう。真夏であっても、暑さとは別に寒さは寒さで存在している。少なくとも、私の中では。

 地震。北国は、結構頻繁に、と言っても過言ではないほどには地震の多い地域だから、私の住む街では震度3くらいでは別段驚かないし、昨夜のように最大震度が5強でも、嗚呼津波が来なくて良かったね、くらいなもので。慣れとは非常に恐ろしい。何時かまた、そう遠くないうちに、大きな被害が出るかも知れないけれど。其れまでは、ずっと、多少の地震には落ち着き払った様子で対処するのだろう。


 授業が年内は残すところ後一週間程。集中講義とアルバイトを含めても、年内大学に行くのは23日が最後の予定。新年は8日にバイト、授業は11日から再開。
 宿題だけは何とか遣っているものの、其れ以外のものには未だ手を付けていない。レポートとか、レポートとか、レポートとか。早く終わらせた方が良いに決まっている、そんなことは理解しているけれども、意に反してモチベーションは上がってくれない。そういう自分に減滅して、絶望して、でも深い眠りに落ちる事も無く、冬の朝は早く、また辛い。清少納言は言ったでしょう、冬は早朝が素晴らしいと。確かに、晴れた冬の朝は、特に気温が低ければ低いほど、美しいということには賛成だ。しかし、其の美しさだって価値は失われつつあるのだろう。誰が、冬の朝を「をかし」と思うか。ただ寒いだけの、ただ眠いだけの、憂鬱な朝に過ぎない。其れを寂しいと思うか、当然と思うか、時代の流れは無情かも知れない。

 眠たくて眠りたいと望んでいるのに眠れない時ほど辛い時があるだろうか?
 そうして眠りたくないと望んでいる時に限って眠りに誘われるときほど虚しい時も無い。










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