京都へのゼミ旅行を決行(強行?)するという事実が決定してから三日経過。教授が「スペシャルウィークの中で行くので旅行に参加しなくても単位には影響ありません」などと言ってくれた御蔭で参加者は非常に少ない、様子。明日金曜日の正午が参加希望の締切。……ゼミ生十五人中、今のところ判明している参加者は私を含めて三人。……。
4限と5限の間の移動中、ゼミ生に呼び止められた。曰く、「京都行く?」勿論行くと私は答えて、暫く彼らの話に耳を傾けてみる。 ……単位に関係ないなら行かない。という意見が多数を占めている様子。私が、単位には関係なくても成績には直結だと思う、と意見を述べると、単位さえ貰えれば其れで良いと。優・良・可、の区別は無いらしい。 ……。嗚呼、貴方達、京都に行かずして後期のレポートで何を書くつもりなの。摩訶不思議。(*後期レポートは今日と旅行を本に書くことになっている。) 別れ際、耳にした。「明日の午前中、学生会館に集まって相談しようねー」 …………。貴方達、相談しなければそんなことも決められないの。摩訶不思議。
四月に履修登録をする際も、友達が履修するから私も履修する、とかとか。此の先生の講義は単位を取りやすいらしいから履修する、とかとか。 嗚呼、何の為に大学に通っているの。 摩訶不思議を通り越して、可哀想。
友人の、惚気話か痴話喧嘩の話か良く解らない話を聞きながら、好い加減に私の方が滅入ってくるので適当に聞き流す。厭なら同棲生活を辞めれば良いのに。同棲を続けたいなら我慢すればいいのに。其れも厭なら別れれば良いのに。学生と、高卒で借金持ちの社会人と、付き合う事がどれほど大変なのかということは本人が一番良く解っていると思っていたのに。……盲目とか、そういう次元を超えている。毎日毎日、懲りもせずによくよく話す内容があるものだ。 恋ってそういうものですか?――よくわからない。何より、鬱陶しい。
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