複雑、なのよ。それゆえに、単純なの。理解はしている、しているのに。
安定しているからこその不安定さがある、というのは矛盾ではない。少なくとも、私にとっては。不安定の上にも安住することは可能だ。 何時も考えるのは、其の考えることが良いことか悪いことかは解らないけれど、ということ。正しいとか正しくないとか、そういうことは十人十色だと思う。倫理的な問題でさえ、多分そうなのだろう。
昨日から、大学院の秋学期が始まっている。大学は来週から。図書館は昨日から通常運営。従ってアルバイトの勤務も開始される。 定期は未だ買っていない。けれど大学までの長い道のりを通うのは、多分もう慣れた。疲れるほどに。今のところ皆勤なわけだけれど、如何してこんなに頑張ってるんだろうと、時々思う。否、皆勤なのが当たり前なのかも知れないけれど。それとも大学なんて適当に休んで単位さえ貰えればよいというのが普通なのかしら。こういう考え方も、十人十色なのかな。
私は、周囲に、あらゆる関係性に、恵まれているのだろうか。
忘れかけていた自分自身に対する約束を思い出して戒めとする時、其れが何時なのかはわからないけれど、多分私は四年間のうちに何度か、自分を縛り付けるだろう。
一人の学友が、大学を退学した。 一人の幼馴染が、大学卒業後の夢を語った。 ……それから?
私は、恵まれているのかしら。私は、未だ、何も、多分決定していない。
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