最近読んだ本の数々。
『六番目の小夜子』(新潮文庫)恩田陸著 之は一寸面白かった。NHKでドラマを遣っていたらしいけれど、私は観たことが無い。原作とは随分違うという話を聞いたけれど、原作は良い、面白い、之は人に薦められると思う。ジャンル……最初はホラーかとも思ったけれど、之こそYAだろう。
『GO』(講談社文庫)金城一紀著 一寸イメェジと違った。こういうのも有りかな、といった感じ。悪くは無い。映画版は見ていないので何とも言えないけれど、多分原作の方が良いと私は予想する。自分のアイデンティティを見失った時なんかは、読む価値有りなのかな。
『800』(角川文庫)川島誠著 ……私は個人的にあまり好きではない。まず読み難い。否、人によってはテンポ良く読めるのかも知れないけれど。後半、慣れてくると読み進め易くはなるけれど。もう少し突っ込んだストーリーだと面白くなりそうなのに。江国香織の解説を読んだ後にもう一度読んだら印象違うかしら(今すぐ試す気にはなれないが)。
『ナイフ』(新潮文庫)重松清著 あー重松清だー。と言いたくなるような本。『舞姫通信』も良かったけれど、之も良い。因みに之は短編集。ストーリーの構成が、凄い。素直に脱帽。でもこういう作品が嫌いな人って多いだろうな、とも思う。
『裏庭』(新潮文庫)梨木香歩著 実は高校の時に一度読んだ作品ですが。私は梨木香歩の作品の中では、之、あまり好きではない。ファンタジックと言うよりはメルヒェンな作品だと思うけれど、読みながら時々一寸迷う。読了後に考えさせるという意味では童話として成功しているのかも知れない。然し之が童話かというとまた疑問が……流行の「大人の為の童話」とは一味違う。『家守綺譚』を私は読みたいのだけれど……早く文庫化されないかな。
『アフタヌーンティーはコーヒーで。』(日本放送出版協会)多賀幹子著 趣味です。何と無く、タイトルに惹かれた。一寸古い話も含まれているけれど、私はこういうジャーナリストの著書って興味深いから好き。因みにタイトルから考えて紅茶や珈琲の話かと思って読むと裏切られる。
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