2005年04月30日(土) |
プロフの写真について5 /トリミング |
レタッチについて身につけて損のないテクニック、それはトリミングだろう。この言葉、なんとなく僕は「写真を部分的にキリトルからトリミングか」なんて覚えてたんだけど、じつはトリム(切って整える)というれっきとした英単語があるのであーる。と言葉の説明をしてるうちに、どういう作業なのかほぼ理解できたよね。問題はその切り取り方だ。 じつは世に数多あるお手軽加工ソフトのほとんどは、トリミングしようとすると本当に画像を切り取ってしまう。え?それじゃいけないの?と、いたいけなチャトレくんたちは思うだろうけど、それじゃいけないの。後々微妙な構図の変更もきかないし、なにより、好きな部分を目的の大きさに一発で切り取れる技なんてのは、この僕でも身についてはいない。一度切り取ってしまうと、枠の外の部分には何もなくなっちゃうでしょ。それじゃ駄目なの。 だからここは、「キャンバス」という概念を持ち込んでレタッチを考えてみて欲しい。これ、何かというと、最終的に仕上げる画像の大きさを模した「枠」とでもいいましょうか、要するに絵を描くときのキャンバスなんだけど、ある目的のサイズにキャンバス「枠」をまず作成し、その枠のなかで背後に置かれた写真や文字を操作するということだね。わかる?わからない?ちょっと難しいかっ。 いまここに、横1024pix縦768pixのオリジナル写真があったとしましょう。それを最終的に横800pix縦600pixの画像にレタッチしたいとき、まずやることは、800-600サイズのキャンバスを作ること。すると当然のことながら、写真はキャンバスより大きいんだから、キャンバスには写真のある部分しか表示されてはいないよね。そこで表示されてる写真の部分をマウスでつまんでドラッグしてみよう。枠の外にあって見えなかった部分が、写真を動かすと現れて表示されるようなら、そのツールを使って問題はない。ちゃんとオリジナルの写真は切り取られずに背景に残ってるということだ。けれど、写真を移動してみたら枠外の部分は消えちゃって空白がでてきちゃったというときは、そのツールでのレタッチは考え物。できなくはないけど、かなり困難であると思って欲しい。 きちんとキャンバスの機能を持っていれば、そのキャンバスサイズを目安にあらゆる作業を行える。あわてて縮小せずに、まずはオリジナルサイズの写真をあっちこっちに動かしてみるといいだろう。そうするだけで、それまで気づかなかった新たな構図に出逢えるはずだから。キャンバスのなかで写真を拡縮するということは、言い換えると、ファインダーを覗きながらモデルとの距離感をはかる作業に等しい。なにもオリジナルを等倍縮小した画像だけが正解とは限らないのだ。だって、トリミングなのだから。 キャンバスのなかである程度写真の中心を決めたら、少しずつ縮小してみよう。縮小の感覚というのは、やっていればわりとすぐ身につくかと思う。そうして自分がいいなと思えるところで縮小をやめて、あとは文字を入れ込むなり枠線を入れるなり、他の画像を重ねるなりしてみて欲しい。 ただここでひとつ重要なアドバイス。 レタッチの基本は、最終的に仕上げる画像サイズの下で行うこと、だ。例えば、横800pixで作った文字等を含む画像を、あとから縮小したりしてはいけない。小さな画像を作るときは、きちんと最初からそのサイズでキャンバスを設定し、それにあわせた画像や文字の入れ込みを行うべし。でないと、哀しいほど画質が劣化して、文字も汚くなりますよぉ。 さて、最後に画像の大きさについて。 どういうわけか、ライブチャットの世界では、画像の大きさのフォーマットは「横長で縦横比3:4」というものが多い。縦長の写真をアップしたら、なぜかぺっちゃんこになっちゃったーというチャトレもいるだろう。縦長は強制的に横長にされてしまうのである。もちろんこれはギャラリー等のリストで表示される場合の話だから、写真はちゃんとオリジナルの縦長で保存されてて、クリックすれば縦長写真が現れるんだけど、なんか納得いかないよね。でもまあ、従わないとしょーがない。 そこで、ふたつの大きさを目安として教えてあげちゃう。少し大きな画像で見せたいときは、前述の文章にもあるけど、縦600pix横800pix(あるいは540-720pix)というサイズがいいだろう。そして小さくてもいいわというときは、縦240pix横320pixがお勧め。この小さなサイズはいったい何のサイズかというと、いろんなライブチャットで「チャット中」として表示される画像のサイズなんだ。無料窓にチャット中に表示される画像のサイズね。 このサイズより小さい画像だと、チャット中の画像は引き伸ばされてしまうから、どうしても画質が粗くなる。それが厭ならば、最低でも240-320サイズで画像は作っておくといいだろう。 あー疲れた。読むのも疲れたでしょ。まだ書き足らないんだけど、あとは個別対応ということで、なにか訊きたいことがあったらお気軽にコメントくださいな。 【了】
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