ヲトナの普段着

2005年04月27日(水) プロフの写真について2 /傾向と対策

 自分をアピールする撮り方が大切だということ、そして視点を色々と変えて自分を撮ってみるのも意外な発見があって有効だという話は前回書いたよね。そのふたつを頭において撮るだけで、きっとそれまでの写真とは違うものが目の前に現れてくると思う。けれど、せっかく撮った素敵な写真を生かすためには、もうひと捻り加えたほうがいいのである。
 
 
 いくら綺麗でいい写真が撮れても、それがチャットサイトのリストで、他のチャトレたちのなかに埋もれてしまっては哀しいよね。「どういう写真が多いのかな」という疑問符を頭におきながら、一度自分が所属するチャットサイトのリストを眺めてみるといいだろう。いわば傾向と対策というやつだな。昔も今も、こいつは何かをやる際に重要な手順なのだ。
 
 大切なのは想像してみるということ。リストを眺めると気づくと思うけど、思いのほかチャトレたちのサムネイル画像というのは似たような写真が多い。悪い言葉でいえば、芸がない。いくら顔写真が可愛くても、可愛い顔写真ばかりが並んでしまったら見栄えも失せてしまうというもの。
 
 客である男の立場に立ってみればわかると思うんだけど、さーっとリストを眺めたときに目に付く写真というのは、その他大勢とはやはり少しばかり違ってるものなんだよね。自分の写真をその他大勢のなかに埋もらせない工夫、それもきっと、ポイントゲットへの近道になるように僕には思える。
 
 そういえば余談なんだけど、ライブチャットのサイト毎のプロフ写真の傾向ってあるよね。つまりは顔出しが多いか少ないか。あらかじめ顔出ししてる子が多いサイトでは、おそらく新人チャトレも「顔出ししたほうがいいのかしら」と顔出し写真を出す。よって更に顔出し写真は多くなる。逆に顔出ししてない子が多いサイトでは、「顔出ししなくても大丈夫なのね」と思って新人ちゃんも口許から下の写真で済ませてしまう。だから、目のない写真のオンパレードとなる。
 
 どちらが是とは僕はいわない。顔出ししてるから有利だとも思わないし、口許から下ばかりだから駄目だとも言いはしない。けれど、あたかも証明書写真を並べたかのような状態であったり、目のない写真が並んでたりすると、どっちにしても面白くないなぁと感じるのは本音。まわりの子たちの写真は別にお手本でも何でもないんだから、自分なりのオリジナリティ溢れる写真を見せて欲しいなぁと思うわけさ。
 
 
 それと、リスト用の写真をちょくちょく入れ替える子がいるけど、あれはいかんですよ。せっかく常連さんがサイトにきても、写真が違っていたために見過ごしてしまうこともあるからだ。チャトレの数が少ないサイトならそういうこともないだろうけど、数が多いと、自然とリストを見る目は記憶のなかの画像で目当てのチャトレを探そうとする。いくら文字で名前が書かれていても、まず目に付くのは写真。リスト用の写真というのは、プロフ以前に自分を宣伝する画像であると心得るべし。
 
 写真に名前などの文字を入れてリスト用画像を作ってる子がいるけど、あれは正解だと僕は考えている(って、自分が置屋稼業でそうやってチャトレの画像加工してるからですけど……)。なによりも、パっと見て見つけやすい。「せっかくの写真に文字なんか入れたくなぁ〜い」と仰るチャトレもいるだろうけど、そういう写真はギャラリーで見せればよろし。リストというのは、自分を「群れ」のなかに置いて「目立たせる」ものなのだから、見つけやすいのが一番さ。
 
 そして、いまもちらっと書いたけど、ギャラリーを充実させて欲しいものですな。あまり枚数が多すぎて何十枚もあったりすると、ほえ〜っと眺めているうちにチャトレがいなくなっちゃったりするからまずいんだけど、適度な枚数を定期的に入れ替えたりしてメンテナンスすることは、僕はチャトレの姿勢として客に好印象を与えると思ってる。いつまでもいつまでも同じ写真が置いてあるようでは、まるでしゃぶり尽くしたスルメをぶら下げられてるようなものではなかろうか……ちょいと喩えが悪かったか。
 
 
 つらつらと書いてしまったけど、セルフ写真ほど難しいものはじつはない。僕は自分で撮る以外にも、過去に某女性主催アダルトサイトの影プロデューサーみたいなこともやっていて、彼女(サイト主催者)がセルフで撮る写真を加工したり、撮影のあれこれをアドバイスしていた時期もあったんだけど、彼女がある程度思うようにセルフで撮れるようになるまでには、それこそ数ヶ月から一年以上の歳月が必要だったからだ。
 
 でもね、コツはあると思うし、努力すれば努力しただけのものがついてくるのも写真の世界だと僕は思ってる。いますぐ思い通りに撮れなくても、コツコツと練習して実績を積み重ねていけば、ちゃんと結果がついてくるのが写真の世界(もちろんプロレベルは話が別よ)。数多くの写真をみて、被写体をつぶさに観察して、考えに考え試行錯誤を繰り返して撮るよう心がけていけば、きっと素敵なセルフ写真が撮れると思う。
 
 きみを一番よく知ってるのは、他の誰でもない、きみ自身なのだから。
 
 
【まだつづくのだ】


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