2005年04月20日(水) |
列伝番外 空前絶後のパフォーマンス! |
平たくいえば「痴態」ともいえるかもしれないんだけど、アダルトチャットを眺めていると、ときどき無料窓でとんでもないパフォーマンスに出くわすことがある。最近は管理が行き届いてきたせいか、かつてほど派手(?)ではなくなってきた気がするな。多少腐りつつある脳みそを洗浄しつつ、今日は僕の記憶にある珍パフォーマンスをご紹介……。 其の壱:まじやばいっしょ! ライブカメラというのは「ライブ」なのだから、予期せぬ出来事が映し出されてしまうことはままある。けれど、この国にはきちんと法律というものがあって、公共の場でこういうものを見せたりしちゃいかんぜよという決まりがあるんだな。その辺をきちんと理解してないチャトレもいるようで、いまほどガイドラインがしっかりしてないライブチャット草創期には、ほんと話のネタに尽きないほどの珍事件が相次いでいたものだ。 女性の陰部、すなわちヴァギナがカメラに映ってしまうということはよくあった。無料窓は画質を落としてるのが普通だから、それほど鮮明でなく「ヘアーが見えますよ」程度のものが多かったようだけど、なかにはIDを削除されてしまうほど露骨なケースも少なくなかったときく。 僕がたまたま見かけたのは、無料窓でカメラの前に裸で座り、両脚を広げてご丁寧にヘアの手入れをしていたチャトレさん。それもいわゆるパイパンというやつで、少し生えてきたお毛々ちゃんを、ピンセットで一本ずつ処理してた。遠目なら「なんかもぞもぞやってるな」で済むんだけど、これがどアップで映してるもんだから、手入れの最中に少し腰を動かしたりすると、それこそラビアがくっきりと画面に入り込んでしまうのである。 ちょっと話は横道に逸れるけど、無料窓であまり露骨なパフォーマンスをやるのは考え違いというもので、それで客が入ってくると思ってるのかもしれないけど、無料で満足してしまう男のほうが多いのではなかろうか。次を期待させないパフォーマンスほど、無駄なものはないように僕には思える。 で、このお毛々手入れ中のチャトレだけど、「あらまぁ〜」としばらく放心状態で眺めていると、突然「ぷつっ」とオフラインになってしまいました。その後再登場しなかったところをみると、あれは管理に強制切断されたんですな。IDが削除されたかまでは追跡調査しなかったけど、かなりなお小言をいただいたであろうことは想像に難くないのである。 其の弐:おいこら、何やってんだ 某アダルトチャットでは、カップルでライブを行っているチャトレがいる。女性ふたりのペアというのはよくあるけど、男と女の純正カップルのライブエッチだな。これも出始めは「思い切ったことをはじめましたねぇ」と思ったけど、最近あまり見ないような……わたしの活動が鎮まってしまったせいだろうか。 いつだったか、かなり以前のような記憶があるんだけど、無料窓を開いたら、ソファにシースルーのスリップ姿でチャトレちゃんが横になってもそもそ何かをやってる絵が映し出された。画面向かって右に首があって、左に腰がある状態。両手を下腹部に持っていってもそもそやってれば、誰だって「ああ、やってるのね」と想像できるんだろうけど、このときは両手を首の上にあげていた。つまりは、手の先が映ってない。 時折腰を左右によじるように動かしたり、綺麗なおみ足がちらっと画面に映ったりしている。何やってるんだろうか?と思いつつしばらく眺めていたら、首や肩が映ってる画面右のほうに、ちらっと別の足が映りこんできたではないか。それも毛むくじゃらの……明らかに男の足。それも素足。 そのとき僕は得心した。「こいつ、フェラしてるのか」と。引き続き観察をつづけていたら、チャトレの胸の辺りに男の手が伸びてきた。あらまぁ、と思うがはやいか、ついにチャトレ彼氏の下半身までカメラの射程範囲内に。もちろん、その股間にはチャトレの顔がくっついた状態でもぞもぞしてるではあーりませんか。なんという痴態。いや、僕もフェラくらいはしてもらったことありますけど、公衆の面前ではございませんことよ。となると、それは痴態と呼ばれるのではなかろうか。 たしかに「映しちゃいけないモノ」は映ってない。チャトレの顔で隠れてるんだから。ふと、テレビの温泉番組で、お笑いタレントが手桶でちんちんを隠してるシーンが連想されたけど、まさにあんな感じ。エロいと思えばエロいけど、情けないと思えば情けない絵である。じつはこのときは、それからほどなくライブが始まってしまったから、その後の成り行きは知らない。きっと、しこしこやってる客の面前で(カメラ前だけど)、ふたりは見事に果てたのだろうなぁと思います。勝手にやってろー! 其の参:画期的なお手本 胸を揉み揉みしたり、股間で手をもぞもぞさせるというのは、いまでもあちらこちらで見られるけど、僕の記憶のなかで、この子のパフォーマンスと同じものを同じ質で見せてくれたのは他になかった。前述のふたつはどちらかというと「これは駄目よ」の例だけど、この三つめは違う。これぞパフォーマンスだと僕を唸らせたチャトレくんの登場だ。 いつものように無料窓をパっと開くと、そこにはなんとも形容しがたい表情の女性の顔が映っていた。なんとなくぼーっとしてるようにも見えるし、何かを探しているようにも見える。時折口許を少し開いては、ちらちらと白い歯とピンク色の舌が顔を覗かせる。肩が一定のリズムを刻むように前後左右に動いて、見方によっては不思議なダンスを踊っているようにもみえる。 賢明な諸氏であればもうおわかりだろう。そう、彼女は真剣にオナニーにふけっていた。男を呼び込むという不埒な考えなぞ微塵も感じさせない怖い表情で、彼女は自分ひとりの世界に没頭していたのである。しかも、胸より下の部分はまったく画面には登場しない。ずーーーっと顔だけなのだ。 これは僕の持論というか推論なんだけど、男にはふた通りあって、女の胸や陰部に強い関心を示すタイプと、快楽の表情に関心を示すタイプとがあるような気がしている。少々露骨なたとえ方をすると、AV見ながらオナニーするとき、射精のタイミングをどこに持っていくかという違い。結合してる様子を見ながらイクのが前者で、女のよがってる顔を見ながらイクのが後者。僕はどちらかというと後者。面白いことに、写真仲間も同じように分別されるんだけど、僕はハメ撮りとか陰部ばっかの写真にはぜんぜん興味がない。やはり表情を追いかけてしまうのであった……ちょっと余談入ってました。 さて、いつまでもオナってる顔しか映ってないこのチャトレさん。じつはほどなくライブ中と相成った。けれど僕のパソコンの画面には、ずっと彼女が映ってた。あ、おれが入ったんじゃん……あれ、いつの間にっ! と思わせるほど、素晴らしいパフォーマンスだったと僕は立て続けに賞賛した覚えがある。信じようが信じまいが、入ったときから僕は普通に会話しちゃってたから、彼女は「邪魔なやろーが来やがったな」と思ったかもしれないけど、それはそれ。きちんと楽しい会話の相手をしてくれたのである。できてるチャトレというのは、そういう使い分けも上手なのだ。 日進月歩という言葉があるけど、このライブチャット界も日々変化と進化をつづけている。時間の流れが速いネットであるだけに、ほんの1〜2年前の出来事が、もう昔話のような気すらしてしまうほどだ。もしかすると現在のライブチャットでは、僕が今日書いたようなパフォーマンスはもう必要ないのかもしれない。そして、いま定番となっているライブチャットの手法も、来年にはもう過去のものとなっているのかもしれない。 けれどできれば、そこで繰り広げられていた「人間の姿」を、僕は忘れたくはないと思う。理由はどうあれ、そのときそこにあった男と女の目論見というのは、間違いなく人間の業が成したものであり、自分を知る手がかりにもなるのだろうから。空前絶後ではあるけれど、記憶の奥底には、ずっとずっと刻まれていくに違いない……。
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