2005年04月19日(火) |
必殺プロフメイカーになれ! |
チャットルームに入ってくる男たちは、いったい何を目安にその子を選ぶのだろうか。いわゆる馴染み、常連という類は別として、初めての客がまず目にするのは無料窓、そしてプロフ。それなのに、無料窓には退屈そうな顔があればまだ救われるものの、ときに寂しげな椅子だけが映っていることも少なくないし、頼りのプロフをみると「ヒミツ」の嵐ときた日には、どう頑張ってもチャトレの情報など手にできない。つまりドアもノックしないということ。 プロフをどの程度の位置づけでチャトレたちが考えているかは、みてると千差万別という気がしてくるんだけど、およそプロフをしっかりと作れないチャトレに花道はないと僕は想像している。プロフとはいわば自己紹介。就職時の履歴書。見合いするときの経歴書と同じなんだ。自分を売り込みたいと思うなら、自分がどんな女性であるかを必死に伝えようとするべきではなかろうか。 ひとくちにプロフといっても、文字と写真とがある。最近では動画もあるようだけど、どこのサイトでも共通してるのは文字と写真だよね。僕はいつも、初めて見かける子のプロフは隅々まで目を通している。サイトなりブログを持っていれば、そっちに出向いて拝見もする。とても真面目なお客さんなのである。 と、ここで余談だけど、無料窓に制限時間があるってアレ。あれはほんといかんよね。無料窓開いてのんびりプロフを読んでいると、読み終わらないうちに窓がパタっと閉じちゃうんだ。無料なんだけど、すげー損した気分。腹立ち紛れに「最後まで読んでやる」と意地になってプロフを完読し、さて気持ちよくドアをノックすべかと窓を開くと、すでにチャット中になっていたりする。いや、そこにいればまだいい。既にログアウトしてるなんてこともあるんだから。そういうときは、すげータイミングを逸した気分。もしかすると人生に二度と巡ってこない良縁かもしれないのにだぞ。ということは、きっとないんだろうけど……。 客はプロフを拠り所にする。かといって、何から何まで正直に書かねばならないというものでもないだろう。誰だって知られたくないことはあるのだから。けれどせめて、自分という女性を伝えるための項目くらいは、真摯な言葉でうめて欲しいものだ。 ネットという世界には、自分を別の人格に変えようとする人が少なくなく、また手軽にそれができてしまうのもネットの特性に違いない。本来の自分から逸脱できるということ、それはときに、人生という長い道程の上で有効に働くことも僕は否定しない。しかしそれは、あくまで自分がそれを充分に認識した上での話ではなかろうか。 いたずらに願望のみでプロフを仕立てるのは良くないし、自分のためにもならない。いいかい。女の子だって、男の好みが十人十色なように、男だって女の子の好みは十人十色なんだ。すべての男に好まれる女なんてのは存在しない。自分を生かすということは、どれだけ本当の自分をみてくれる人と巡り会えるかということに他ならないだろう。であるなら、自己紹介であるプロフは、本当の自分を書くべきだと僕は思う。 それでも、「こんな自分が厭だから」というチャトレもいるだろう。よくわかる。僕だって同じだ。そういうときは、「〜なんだけど〜な風になりたい」と書けばいい。そうすれば、それを読んで答えを導いてくれる白馬の騎士(いまどきいないかもしれないけど)が颯爽と現れるかもしれないではないか。そう、チャットというのは相手と話してナンボと思ってるかもしれないけど、既にプロフの段階でコミュニケーションは始まっているのである。おお、目から鱗が……。 だからといって、だらだらだらだらと書くのは良くないよ。前述したように、読んでるうちに窓が閉じちゃうから。長文が可能なプロフなら、自分をアピールしたい項目は常に最上部に、オマケは下にと心がけて欲しい。これ、おじさんからのお願い。 それから、「どんな人に来て欲しいか。どんな人とお話ししたいか」というのを書いておくのも、僕は悪くないような気がする。そういう「客を限定するようなこと」を書くと、チャトレ側にしてみれば「お客さん減っちゃうじゃん」と思うかもしれないけど、「この子と話が合うかな」と不安で入れない客も意外といるのではなかろうか。客が入りやすくする環境を整えることも、僕は大切だと思うけどね。 プロフといえば、写真も重要だと僕は感じている。自分が女性の写真を撮るから余計そう思うのかもしれないけど、写真が魅力あるチャトレは、そのとき話をしなくても後々まで確実に記憶に残っている。そしていつか、お話しする日も巡ってくるだろう。だからといって、男が好みそうな写真を撮るにはどうすればいいか、なんてことは下手に考えないように。この写真については、いずれ改めて書くことにしましょう。なんせ、いろいろあるから……。 とにもかくにも、プロフは真摯に必死に書くべし。きみが書いた文字の行間から、きっと素顔のきみが笑顔をみせて、お客さんをおいでおいでしてくれるに違いないのだから。
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