2015年10月02日(金) |
司法試験の漏えいの原因 |
日経(H27.10.2)2面で、司法試験の考査委員が問題を漏えいした事件で、「考査委員の任期の長期化が弊害になっている」という記事が載っていた。
しかし、問題は任期の長期化ではなく、法科大学院教授が考査委員をしていることであろう。
学生からすると、考査委員の教授の授業を受けると答案作成のヒントが得られるのではと期待するのは当然であり、そのような心理にさせること自体に問題である。
また、地方で勉強をしている学生にとっては著しい不公平感をもたらしている。
教授でないと試験問題が作成できないという懸念が指摘されているが、基本的な問題を出題すればよいのであって、裁判官などの実務家が作成することは十分可能であろうと思う。
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