2015年09月08日(火) |
司法試験で考査委員が問題を漏えい |
日経(H27.9.8)夕刊で、今年の司法試験で問題の作成などに関わった明治大法科大学院の青柳教授が、教え子の受験生に問題の内容を漏らしていたという記事が載っていた。
とんでもない事件である。 教えられた方も、仮にそれで合格して、裁判官、検察官、弁護士になっていたとすれば、恐ろしいことである。
そもそも、受験生と日常的に接触する法科大学院教授が考査委員をしていることに問題があると思う。
問題の漏えいには至らないにしても、日常的な指導の中で、考査委員だからできる指導があるのではないかいう疑念は付きまとう。
また、問題の漏えいではないが、司法試験ではその考査委員の得意な分野が出題されるということはよく言われる。
それゆえ、受験生は考査委員の書いた法律書を買わざるを得ず、その書籍はよく売れることは事実である。
そのような、もやもやとした関係を考えると、考査委員はすべて、法科大学院に関わりのない裁判官、検事、弁護士などの実務家にすべきではないだろうか。
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