2015年09月04日(金) |
元最高裁長官が集団的自衛権について語る |
日経(H27.9.4)4面で、元最高裁長官の山口繁氏が、安全保障関連法案について「集団的自衛権の行使を認める立法は憲法違反」と述べたという記事が載っていた。
元最高裁長官が、このような発言をするのは珍しい。
また、政府、与党が、砂川判決が「必要な自衛の措置」を認めていることを根拠に、集団的自衛権の行使容認を導き出したことについて、山口氏は「集団的自衛権を意識して判決が書かれたとは到底考えられない。憲法で集団的自衛権、個別的自衛権の行使が認められるかを判断する必要もなかった」と語ったとのことである。
その通りだと思う。
集団的自衛権の行使については合憲論もあり得ると思うが、砂川判決の評価については、山口氏の見解に異論の余地はないのではないだろうか。
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