2015年07月16日(木) |
インターネットオークション運営会社の盗品売買防止義務 |
日経(H27.7.16)夕刊で、私立大学生の男が万引きした書籍約1700点をインターネットオークションに出品していた事件に絡み、警視庁多摩中央署は、ヤフーオークションを運営するヤフーに盗品売買への対策を強化するよう要請したという記事が載っていた。
インターネットオークションの運営会社にどこまで盗品売買を防止する義務があるかは、営業の自由との関係で難しい問題である。
ただ、インターネットオークションによって、犯罪者が盗品を売り捌く機会が増えたことは間違いない。
以前、顧問をしている会社の従業員が、自分の会社の商品をせっせと盗んでは、インターネットオークションで売り捌いていたことがあったが、インターネットオークションがなければ、売ることができないのであるから、商品を盗むこともなかったであろう。
つまり、結果的にせよ、インターネットオークションは犯罪の機会を提供しているといえる。
そうであれば、社会的責任という見地からは、盗品売買を防止する義務があるといえるのではないだろうか。
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