| 2008年03月25日(火) |
時効完成を阻止するために21回起訴 |
日経(H20.3.25)社会面に、法人税脱税容疑で逃亡中の役員を逮捕したが、時効を阻止するために21回の起訴を繰り返していたという記事が載っていた。
そういえば、推理小説で、起訴を繰り返して時効の完成を阻止し、時効が完成したと思って捜査機関の前に現れた犯人が逮捕される話があった。
これは、起訴すれば時効が停止するという規定を利用したものである。
すなわち、起訴すれば時効の進行は停止する、しかし、起訴状が被告人に2か月以内に送達されなければ起訴は遡って失効するが、時効が停止したことまでは失効しない。
そこで、起訴を繰り返せば時効の進行を食い止められることになる。
常にこの手法を使えないのは、起訴する以上有罪判決を得られるだけの十分な証拠がなければならないが、被疑者の取調べができていない以上、十分な証拠がないことが多いからである。
しかし、起訴を繰り返して時効の完成を阻止するという手法は、時効制度の潜脱であり、好ましいやり方とは思えないのだが。
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