今日の日経を題材に法律問題をコメント

2007年10月09日(火) フィリピン残留日系女性に日本国籍の取得を認める決定

 日経(H19.10.9)社会面に、フィリピン残留日系女性に対し、東京家裁は、父親の戸籍が見つからなくても日本国籍の取得を認める決定をしたと報じていた。


 詳しい事情は分からないが、そのフィリピン残留日系女性は、日本人であると思われる父親と、フィリピン人の母親との子であることははっきりしており、ただその父親が日本人であることが戸籍からは証明できなかったのであろう。


 その場合に、裁判所は自ら資料を収集することはしない。


 また、いくら証言を重ねても、それだけでは裁判所はその父親が日本人であるとは認めないだろう。


 そのため、戸籍がないのであれば、父親が日本人であることを示す他の資料を探して裁判所に提出するしかない。


 この事件では、NPOなどの支援により他の資料から父親が日本人であることが立証できたのだろう。


 私も中国残留孤児の国籍取得の裁判をしたことがあるが、資料はすべてこちらで揃えなくてはならないから、弁護士側はなかなか大変である。


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