| 2007年09月13日(木) |
取材を受けた側に期待権があるか |
日経(H19.9.13)社会面に、香港の投資家が、取材した日経ビジネスに対し、取材時に説明した趣旨と違う記事を掲載されたとして訴えた事件で、東京地裁は、請求を棄却したという記事が載っていた。
この裁判で、原告は、取材を受けた場合、説明した内容が掲載される期待権が生じ、これが侵害したと主張したようである。
確かに、取材で説明した内容と異なる趣旨の記事が掲載されることはしばしばある。
ただ、言論機関には表現の自由があるから、取材で説明を受けた内容どおり記事にする義務はなく、独自の評価で記事にすることが認められるべきであろう。
したがって、話してもないことを記事にされた場合はともかく、取材を受けた側に、説明した内容どおりに掲載されるという期待権があるとすることは難しいだろう。
期待権を認めなかった東京地裁の判断はやむを得ないと思う。
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