| 2006年07月07日(金) |
弁護士は依頼者の利益のために活動すべき |
日経(H18.7.7)最終面(文化面)の「交遊抄」というコラムで、参議議員が弁護士業務をしていたころのことについて書いていた。
その議員が、登山で急死した大学生の父親の代理人となり、大学に対して損害賠償を求めた事件の第一回口頭弁論期日の終了直後、大学側の代理人弁護士(現在 日弁連会長)が、原告側の席に近寄ってきて、深々と頭を下げたそうである。
そして、垣根を越えた礼節に深く感動したという趣旨であった。
しかし、私であれば、民事事件の第一回口頭弁論期日で相手方に頭を下げないだろう(刑事事件で、被害者に頭を下げることはよくある。)。
もちろん、息子を突然失った父親のやり切れない思いは理解できる。
しかし、弁護士は依頼者の代理人である。
相手方に頭を下げていると、「どっちを向いて仕事をしているのだ」と思われ、依頼者との信頼関係を失くしかねない。
いろんな意見があると思うが、私としては、弁護士は、相手方の気持ちを内心では忖度しつつも、できるだけ依頼者の利益のために活動すべきであり、また、依頼者の誤解を生むような行動は慎むべきであると考えている。
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