2005年08月29日(月) |
経歴詐称と懲戒解雇処分 |
日経(H17.8.29)16面の「リーガル3分ゼミ」というコラムで、「転職時の経歴査証が会社に知られたら」という記事が載っていた。
経歴詐称は懲戒解雇事由と定めている会社が多いが、記事に書いているように、判例は安易に解雇を認めず、正直に事実を伝えていたら採用されたかどうかがポンイトとなる。
ところで、積極的なうそではなくても、転職歴を正直に書かないというケースまで含めると、「経歴詐称」は比較的多いのではないかと思う。
そのような経歴詐称が問題になるパターンとして、勤務態度が悪いことから、その社員を辞めさせたくて、経歴詐称をことさら取り上げて懲戒解雇理由とすることがある。
しかし、勤務態度を理由に懲戒解雇したいのであれば、正々堂々と本来の理由を主として主張すべきである。
勤務態度不良の証拠が不十分だからといって、ことさら経歴詐称を理由に懲戒解雇することはかえって問題をこじらせる原因となる。
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