2005年05月26日(木) |
「星の王子さま」という題名に著作権の保護はない |
日経ではなく朝日(H17.5.26)3面に、「星の王子さま」の日本での著作権が切れることから、サン・テグジュペリの「星の王子さま」の新訳が続々と発刊されるという記事が載っていた。
この本の原題は直訳すると「小さい王子」であり、「星の王子さま」というのは、翻訳者のアイデアである。
そのため、翻訳者の孫は、「新訳を出すのであれば、それにふさわしいアイデアを出すべきである。」「『星の王子さま』の名前で出すのであれば、法的に何らかの手を打ちたい」と言っているそうである。
しかし、残念ながら題名には著作権の保護は働かない。
題名は著作物の本質的内容とはいえないと考えられているからである。
また、題名という短い表示に著作権を認めてしまうと、他の表現活動を著しく制約することになってしまうからである。
ただ、「小さい王子」というを原題を「星の王子さま」という題名にしたのはすばらしい創作と思う。
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