2005年04月01日(金) |
ネット競売の詐欺被害者が、ヤフーに集団で提訴 |
日経(H17.4.1)社会面に、ネット競売詐欺にあった被害者が、ヤフーに対し、集団で損害賠償請求の提訴をしたと報じていた。
記事によれば、ネットオーションで運営会社を訴えたのは始めてとのことである。
ネットオークションには多くの参加者があり、それは社会的に有用だからであろう。
それゆえ、ネットオークションの仕組み自体が問題であるとはいえないだろう。
ただ、ヤフーは、オークションの参加料や、売買手数料を徴収しているのであるから、場所を提供しているだけであり、何の義務も負わないということはできない。
すなわち、ネットオークションでは、詐欺の舞台として利用されることは容易に想像できるのであるから、運営会社としては、詐欺に対する十分な対策を取る必要があるといえよう。
したがって、運営会社として取り得る対策をとっていたかどうかが問題になるだろう。
そうはいっても、運営会社が取り得る対策には限界がある。
しかも、インターネットでは自己責任ということが強調されがちである。
そうすると、詐欺に遭った被害者の運営会社に対する請求はなかなか認められないのではないだろうか。
|