今日の日経を題材に法律問題をコメント

2005年03月31日(木) 武富士に、違法な提訴として損害賠償の命令

 日経(H17.3.31)社会面に、武富士を批判した本を出版した出版社と執筆した弁護士に対し、武富士が損害賠償請求を行い、逆に弁護士らが、武富士に対して、損害賠償請求の反訴をした事件で、東京地裁は出版社・弁護士らの言い分を認め、武富士に対し480万円の支払いを命じたという記事が載っていた。


 最近、弁護士の活動に対し、損害賠償請求を起こし、それより弁護士業務に圧力をかけようとする事例が多いように思う。


 弁護士もいろいろいるから、損害賠償請求されても仕方ないケースもあるが、提訴することによって業務の圧力をかけるというのはいかがなものかと思う。


 この裁判でも、裁判所は、「(武富士は)認められる余地がないと知りながら、あえて批判的言論を封じる目的で行われたものであり、裁判制度の趣旨に照らして、違法な提訴である」と認定している。


 この裁判所の認定は正当であると思う。


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