今日の日経を題材に法律問題をコメント

2005年03月10日(木) 電子投票のトラブルで選挙無効

 日経(H17.3.10)社会面に、岐阜県可児(かに)市の市議選で電子投票機がトラブルを起こした事件で、名古屋高裁は、「投票機の故障で、無視できない数の有権者が投票できなかったと推測され、選挙結果に影響を及ぼすおそれがある」として、選挙を無効としたと報じていた。


 電子投票のメリットは、開票の手間が省けることぐらいであろう。

 もっとも、手書きできない人には電子投票は便利であるが、電子投票でなければダメというわけではなく、別の手当が可能である。

 
 電子投票の問題は、本件のようにトラブルが生じた場合、その復旧に時間がかかることがあり得ることである。

 それ以上に電子投票が問題なのは、誤作動したり、不正な利用をしたとしても、その検証が極めて難しいということである。


 私は、大金を掛けて電子投票システムを導入するメリットはないと思う。

 投票は手作業でいいではないのだろうか。


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