日経(H17.2.23)7面に、不正競争防止法を改正して、退職者による秘密漏洩に対し刑事罰を科すことになるという記事が載っていた。
営業上の秘密の保護と、「これまでの経験を生かして働きたい」という退職者の職業選択の自由との調和が難しく、改正案では、予め転職先企業に営業秘密を漏らすことを前提にして転職した場合に限定している。
営業秘密の保護として不十分であるが、一歩前進といえると思う。
従来、不正競争防止法はあまり重要な法律ではなかった。
しかし、度重なる改正により、他の法律の規制ではカバーできない事項について不正競争防止法によって規制されるようになってきており、よく使われる重要な法律となってきている。
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