2005年02月24日(木) |
ニッポン放送が新株予約権を発行 |
日経(H17.2.24)1面トップで、ニッポン放送が新株予約権を発行してフジテレビの子会社になると報じていた。
判例では、支配権の維持が主要な目的とする新株発行は許されないとされている。
他方、たとえ支配権維持があったしても、資金調達の必要性があればよいとされている。
ニッポン放送の場合は、資金調達の必要性よりも、フジテレビの子会社となり、フジグループに残ることによって企業価値が高めるということが主目的である。
そのような理由でも新株発行ができるのか、それとも資金調達が主目的でなければならないのかということが一つの争点となるだろう。
私は、ニッポン放送の場合は、フジグループに残ることによって企業価値が高めるということには一定の合理性があると思う。
したがって、たとえ資金調達の必要性が主目的でなくても、ニッポン放送の新株予約権の発行は認められるのではないだろうか。
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