今日の日経を題材に法律問題をコメント

2002年02月04日(月) 株の短期取引活発という記事を読んで

 日経朝刊1面に、「株の短期取引活発」「売買回転率、高水準」という記事があった。
 今日は、これに対する単なる感想だが・・。


 先日、持っていた株を、証券会社の担当者に無断で売買されたという法律相談を受けた。
 そのとき、その人は高齢の方であったが、「株は売るものではないと思っていたから、私が売るなんて言うはずがない。」と言っていた。

 その言葉を聞いて、「株は売るものではない、という時代もあったのだなあ」と思った。

 かつては、株価は右肩上がりであり、じっと持っているだけで資産価値が増えていた。それゆえ、「株は売るものではない」という考えは間違っていなかったのである。

 しかし、もはや右肩上がりの時代ではなくなった。
 バブル前に株を持っていた人が、じっと保有していたままだと、バブル前の株価水準に戻った現時点では、資産価値はまったく増えていないことになる。

 日本はすでに経済は成熟しており、短期的だけでなく、長期的にみても、株価は上がったり下がったりする時代に入ったのだと思う。

 したがって、株はじっと持っているだけでは資産は増えず、買ったり売ったりしないといけないようになったのだと思う。

 日経の「株の短期取引活発」という記事を読んで、そのようなことを考えた。
 


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