* 世界一ついてない日常
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2004年03月02日(火) いきなり新撰組!2

そして連れて行かれた道場。

あ、あれ真ん中の人、写真で見たことある!
そうだ新撰組の近藤勇だっ!
「呼び捨てるな!失礼だろ!」
げんこつ口に入れるんでしょ?やってやって
「声がでかい!」

近藤が振り向いた。

「なんだね君は。いきなり人を口がでかいみたいに。」

おおっしゃべった!すげえ!
だって虎鉄の次に有名ですよ。トリビアの泉でもやってたし。

「参ったな。歳、有名だとよ」
「いいから入隊試験だ。沖田君、立ち会いたまえ」

竹刀を持たされる。剣道なんて中学のとき以来だ。
え?
ちょ、ちょっと待て、沖田総司に勝てるわけないだろ!

天然理心流、平青眼の構え。

もうこうなったらやけくそだ。こっちも構え…ようとして。
脳裏に駆け巡る、刑務官必携「矯正護身術」。
〜振り上げ〜
 1 棒持つ手を左で抑え、
 2 右で取り、
 3 右後ろに後退しながら脇固めで制する

「え?」

ほい!ほい!えいっ!
気がつくと私は竹刀を捨て、相手の右腕を脇固めで制していた。

「なんじゃそりゃー!!」

その場にいた全員につっこまれる。
しまった、体が勝手に…

「ちょっと!まだ開始って言ってないでしょう!
 だいたいこの状態からどう攻撃するんです!」

えーと、携帯で同僚を呼び、保護房へ連れて行く。

「連れてくなんて悠長な。早く竹刀を拾いなさい!」

「いや、総司、お前の負けだよ」

「近藤さん!」

「今は毎日が戦だ。もし市中でこの男が仲間を連れ
 相打ち覚悟で挑んできたら、お前は斬られていた。

 よろしい。君、一番隊隊士として採用しよう。」

かくして私は判定勝ちで勝利!!
本当に新撰組隊士になる羽目になったのです。

公務員、恐るべし!!!

         〈続〉


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