* 世界一ついてない日常
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2002年02月04日(月) 正しい不良になるために・実習編

道はちゃんと憶えてます。花屋の隣ね。
ここ、看板も何もたててないけど、不良事務所。
今日から私は“バカのひょうたん”としての不良な人生を……
……なんかイヤな名前……人生を送るのです。

「ああああ、来やがった。あーあ、マジかよ、ちくしょう」
なんか歓迎されてませんね。
「もー、いいや。
 今日は現場実習ってことで、もう行け。な。“ひょうたんツギ”」
いつの間にかツギもあてられました。
で、何をすればいいですか?パチンコ店に裏ロム入れとか?
「いらんことばっか知ってやがる。入れねーよそんなの」
それじゃ裏ビデオ入れますか?
「入れてどうすんだよ。とにかく指示待ち人間じゃ駄目だ」
そうか。
街へ繰り出します。

「おうおうおう兄ちゃん、フザけてんのかそのカッコ」
からまれましたね。
いやフザけてなんかない、真面目に不良やってんですよ。
「…ど、どこがだよ。
 とにかくここはオレらの道だから、通行料寄こせ!」
これはカツアゲ?
「……聞くな。」
カツアゲは!
「あっ何をする?!」
アゲ返す!
「うわーん、アゲられたー!」
効きますね、あげパン。きなこ鼻に入ると苦しいもんね。

歩くことしばし。
「てめえ!オレの弟が世話になったそうだな……」
さっきのカツアゲ少年の兄のようです。
「小学生相手になんてことしやがる!なーヒドイよな、勇坊」
えーと、これ、因縁つけてるの?
「……オレに聞くな。」
因縁は!
「あっ何を…?!」
つけ返す!
「つけんな──!ていうかワケわかんねーよ!!」
勝利。

とまあ、こんなかんじで実習してきましたが。
親分、いかがです?
「……やはりこの世で最強なのは、バカなのか──!!」
泣き出してしまいました。
「苦節ウン十年、最強の華を求めて努力した俺の苦労も、
 技術も、努力も、バカには敵わないのか!!」
え…あの、どうされ……?
「やい“かんぴょう巻き”!」
あれ、そんな名だったかな。
「弟子にしてくれ!!」
は。え? ええ──?!
「俺は強くなりたい。もっともっとだ!そのためになら…
 バカに魂売っても構わない!!」
ちょ、え?
バカって…私のこと??!ええええ!?
「だからあんたについてくぜ、“かんぴょ巻き”!」

なんかえらいことになってきたな……。
強面の弟子ができたところで、明日に続く。


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