2002年02月03日(日) |
正しい不良になるために・応用編 |
「言っとくがな。ここはただのヤクザな事務所じゃねーぞ。」 おおっイキナリ日記にまで因縁つけてきた! 「別に因縁じゃねえんだが…まあいい。いいか、目指すべきはだな…」 ヤクザ・オブ・ヤクザ。 「あっなんでわかった!?」 兄弟ですな。 「チャラチャラした芸能界がヤクザ稼業の最たるものとすれば。 俺は堅実なヤクザを目指す!」 ちょっと想像つきませんが… 「日常業務は慈善活動寄付金集め」 ショバ代? 「似たようなもんだな。 あと臨時業務としては、オヤジ狩り狩り、カツアゲアゲ」 ん? 「頭悪ィな。オヤジ狩りを狩る。カツアゲされたらやり返す!」 ああ! 「そういうわけだから、町をうろつくのが基本業務だな。 勤務時間は9時から5時!」 夜の9時ですか? 「なんでだよ。ヤクザ・オブ・ヤクザがそんな時間に出歩いて いいと思ってんのか。夜9時には寝るんだよ!!」 え──っ?! 「体が資本だからな。さて面接は終わりだ。お前、何ができる?」 鼻の頭をなめられます。 「……ったく礼二郎め、なんでこんなバカ拾ってきやがったんだか。 じゃオドシもケンカもガンつけもスゴミも全然?!」 あ、英検6級です。 「…くその役にも立ちゃしねえ。ていうか俺は3級持ってるよ。 6級じゃ小学生以下じゃねーかよ……」 あとけん玉とか。 「いらねえよ。ああ、それからあだ名決めねーとな」 源氏名!! 「……なんか違う。つまりな、俺は修太郎だから“シュウ”」 じゃ私“マイ”にすれば 「二人合わせて“シュウ” “マイ”♪ ってなんでだよッ!!」 じゃ“クリーム”。 「ちがうだろ! もー、俺がつけてやる。“ひょうたん”」 ……なんか弱そうだなあ。 「“バカのひょうたん”と名乗れ。」 バカノって名字ですか? 「もーいいよそれで。組長を聞かれたら、俺“牙のシュウ”」 はーい親分。 「じゃ明日から仕事始めな。てめー、今日は帰れ。なんか疲れた。」
かくして“バカのひょうたん”は意気揚々と家に帰る。 夕飯は、サンマとみそ汁。
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