山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2012年04月20日(金) オンリーワン

「こびと」シリーズがはやっているらしい。いろんな種類の「こびと」の本やDVDなんかがあるようだが、孫が持ってきたこの本をみて、ちょっとした違和感をもった。レビューを読む限り、私のような意見は少数派というより私だけである。Facebookに書いたらやっぱりひやかされた。残念ながら、ワンノブゼムではなくオンリーワンのようだ。

ここ「ブクログ」や「AMAZON」のレヴューを見ても肯定的かつ高評価ばかりなので、私はあえて別な面から批評してみたい。

この本のほかに「こびとづかん」、「こびと大百科」、DVDなど、かなりたくさんのシリーズものが出ており、最近では映画化までされるらしく、こどもたちの間ではやっているという。

小二と年長組の孫が遊びに来たとき、一冊ずつ持参したので借りてみた。「こびと」の「捕まえ方」や「飼い方」が「こびと」の種類別に詳細に書かれてある。初めは、新しい発想でなかなか面白いと思った。人気グループのメンバーがブログに書いたこともあって広まったと聞く。

孫たちは我が家に来ると、「こびと」を見つけに行くと言って、家の周りの林や田畑に出かけて行っては「いなかった」と言って帰ってくる。次の日には捕まえる仕掛けを作ると言い出す。

実在しない「こびと」をカテゴライズし、面白おかしく性格付けしているぐらいは絵本の世界とあまり違わないようにもみえるが、これに出てくる「こびと」とはいったい何なのだろう?「虫」ではないだろうし「動物」とも言えない。この場合「こびと」はやはり「小人」であり、「人」としての人格が与えられているのではないだろうか。それを、「捕まえ方」や「飼い方」を詳細な絵や写真で解説するあたりはもはやグロテスクで、私には第二次世界大戦時のナチによるユダヤ人狩りを連想させる。(我が日本国民も他民族に対して似たようなことをした経緯がある。)これはもうこどもたちに見せるものだとは思えない。しかし意外にもこどもたちはこういうものを面白がるし信じやすい。中には獰猛な「こびと」もいるそうで、がんじょうな金網のゲージ(ケージのことか?)に入れて飼えという。近づくと威嚇してくるという。これではもはやメルヘンではない。

他のレヴューによれば、学校で読み聞かせをしているところもあるのだとか。こういうものを学校の教材として用いるのはいかがなものか。中には「自由研究」のテーマにしたいと言い出す子もいるそうだ。実際にやったかどうかはわからないが、それにしても親は何とも思わないのだろうか。

私はこんなものは見たくもないし、こどもたちにも見てほしくない。できることならはやくこのブームが去ってほしいと願う。若者たちのウケを狙ったとしたらそれもありかもしれないが、最初からこどもたちがターゲットだとしたら、ちょっと違うのではないだろうか。


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