最近、水滸伝にはまり中である。ずうっと中国や朝鮮半島の歴史を学んでいるうちに、宋代のあたりで当然のように水滸伝が登場する。中国の四大奇書ともでいわれるのに、三国志演義や西遊記は知っていても、水滸伝についてはまったく知識がなかった。(もう一つは金瓶梅)
そこでまず最初に手をつけたのが、歴史家の大御所・宮崎市定氏の新書「水滸伝ー虚構の中の真実」である。物語の中でも史実を伝えている部分があるのだそうだ。重要な部分を面白く解説しており、本編をぜひ読みたくさせる内容だ。
次に手に取ったのが横山光輝氏のコミック版「水滸伝」、文庫版で全6巻だ。横山氏のコミックは以前三国志全30巻を読んだが、長編なのでさすがに途中飽きてしまったが、この水滸伝は分量的には6巻のみなのでちょうどよいぐらいの長さだ。
そして最後に手掛けるのが吉川幸次郎訳「完訳 水滸伝」(岩波文庫)全10巻である。これはちょっと長いので覚悟がいる。今のところAMAZONで中古をまだ3巻までしか購入していない。全部読みとおす自信がないので、読みながら買い足していこうと思っている。
その次に読むものもすでに決まっている。清代の小説「紅楼夢」である。これも長く、文庫版(平凡社ライブラリー)で12巻もある。第1巻をすでに入手済みだ。もしこれを読み終えることができたら、「金瓶梅」にも手を出してみたい。こちらはさらに長そうなのでコミック版を試してみたい。
中国四台奇書の読み物の一つと言われる水滸伝。小説でありながら当時の史実に基づいたエピソードが基になっている話が多いのだとか。四代奇書って?三国志演義、西遊記、金瓶梅そしてこの水滸伝だそうだ。
そこで著者の宮崎氏は、実在の人物と小説の登場人物を検証し、特定を試みたり、実際との相違点を見出したりする。また、当時の政治状況や戦争、事件、役人の官職などに至っては時代考証まで行い、水滸伝の著者の杜撰さを暴いている。我々日本人が見てもちょっとやそっとではわからないが、宮崎氏にかかっては中国人研究者もびっくりだろう。私は「水滸伝」本体は読んでいなかったので、今度ぜひ読まなければならない。とりあえずコミックからはいるのも一考か。いろんな本がでているようなので。
今回の本はAMAZONで購入した中古本である。昭和47年発行の新書だけあって、当初の値段はなんと280円という表示がきちんと残っていた帯に表示されていた。さすがに古いため背表紙のノリも乾燥硬直していたのか、78から79ページの間でバリっと裂けてしまった。他にも2か所でページが脱落した。修理用製本テープで補修したが、やはり古い本は要注意だ。
岩波文庫で完訳「水滸伝」を読みはじめたが、全体を把握しないと思い、コミックを先に読みはじめた。横山氏の作品はどれも原作に忠実だということで、信頼できるし、飽きさせない。
全部で6巻だが一晩で読んでしまいそうだ。