山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2003年09月04日(木) 【写真付】放射線治療が始まる

今朝は久しぶりに快晴の朝を迎えた。本当に何ヶ月ぶりかという気がする。妻などはその明るさに時間を1時間間違え、はやく起きてしまった。でもこの天気のよさは健康を回復するような気持ちになる。

611号室から一望する快晴の八戸港
天気の良いうちに窓からの景色を写真に撮った。この部屋は花火大会のときにも書いたが、八戸港が一望できる。ハーバービューとしては最高のロケーションである。では、その写真に若干の解説を加えておこう。

まず左端に見える紅白のまだらの高い煙突は東北電力八戸火力発電所。
右方向へ目を移すと蛇行する八戸大橋。
東北グレーンターミナルの大きなサイロ。
そのすぐ右にガントリークレーンが2基並んで見える。
その手前にポートアイランドに架かるシーガルブリッジ。
ポートアイランドに建つ八戸港貿易センタービル。
そのポートアイランドにタグボートが3艘並んで停泊。
第三魚市場のかまぼこ。
そのずうっと向こうに北防波堤。

港湾の仕事をしていたときに何回となく見たアングルではあるが、当時と変わったのが、ガントリークレーンが増えたこと。シーガルブリッジがつながったこと。貿易センタービルができたこと。

午前10時半に放射線科に呼ばれた。若い先生だった。骨髄腫の治療としての放射線照射は、骨髄腫という病気によってもろくなった骨に放射線を照射することにより硬くすることにあるのだそうだ。だから病気そのものを治すというのではないらしい。X線を照射することにより骨は硬くなるのだそうだ。副作用があるとするれば、皮膚が軽いやけどのようになったり、照射直後に吐き気をもよおすことがあるらしい。

まず照射する部位を確定するため、体にターゲットになる印を付ける。赤いマジックで縦横に線を引かれた。そして照射位置確認のため、CTを撮った。この一連の機器には「SHIMAZU」と表示されていたので、CT技師の人に例の田中さんの島津製作所かと尋ねたところ、やはりそのものだった。

昼食前、高専のバスケットボール部の後輩である柳沼君が来てくれる。彼は一人で設計会社を興し、経営している。昨日は防衛庁の仕事で仙台まで行ったのでと、「牛たん」を土産に持ってきてくれた。彼には高専OBを中心に結成しているバスケットボールチーム「我楽団」の事務局をお願いしている。今後ともよろしく。

午後3時ごろ、ライナック室に呼ばれた。この放射線を照射する機器とライナックという。今度は第1回目の照射が開始される。しるしを付けた胸と腰の2箇所にX線をあてる。まず最初に計画したとおりに照射ができるか、X線撮影をした。これで部位を正式に確定し、それぞれX線を数分ずつ照射した。痛くも痒くもなかった。これを全部で10回繰り返す。土日を除くから約2週間かかる。明日からは午前10時半に放射線室に入る。


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